下記のような症状に心当たりがある方は、お気軽にご相談してください。


からだの変化

 
 ○寝つきが悪い。夜中たびたび目が覚める。朝早く目覚めて、その後、寝つけない。   
 ○疲れてくると頭が重い。頭がズキンズキン痛む。
 ○胸焼け、吐き気がよく起こる。
 ○食欲低下。食欲の過度な増加
 ○便秘や下痢が続いている。
 ○緊張しやすい。電車の中などでの動悸や息切れがよくする。汗をかきやすい。
 ○肩こりがひどい。体のだるさや疲れがなかなかとれない。
 ○性欲が出ない。生理が不規則。
 ○・・・

 

こころの変化

 
 ○気持ちが晴れない。
 ○気力がでない。エネルギーが低下している。
 ○人や物事への関心や興味がなくなった。
 ○仕事や生活面で以前より集中力や決断力が低下した。
 ○優柔不断になり、能率が下がった。
 ○悲観的でマイナス思考になりがちである。
 ○いらいらして他人に攻撃的になる。
 ○自分を責める気持ちが強くなった。
 ○仕事や生活面で、億劫、面倒くさいと感じることが増えた。
 ○将来に対する希望や自信が以前より持てなくなった。
 ○以前は楽しかったことが、楽しいと感じられなくなった。
 ○混雑した電車の中や人ごみで、困惑感、緊張感、不安感が強くなる。
 ○人前に出ると過度に緊張してしまい、上手く話せない。
 ○・・・

 

うつ病について>


 
うつ病は、誰もが罹る可能性のある病気です。
 症状に程度の差はありますが、当院にも、うつ病もしくはうつ状態により、性別、職業などを問わず、多くの方がご来院されています。ぎりぎりまで我慢なさらずに、お早めにご相談してください。


 
「寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚めてしまう」、「仕事や勉強が全く手につかず、能率が悪くなった」、「不安感が持続し、イライラして家族にあたってしまう」、「日常生活の中で判断できないことが増えた」、「休日にも仕事のことばかりが気になり、リラックスできない」、「以前は好きだった読書もする気になれない」、「テレビを見てものめり込めず、ただ画面をぼんやりと眺めているだけ」、「最近は毎日気分が沈んで、理由なく涙が出てくる」、「鉛を背負っているような何ともいえない嫌なだるさがある」、「食べても味を感じず、まるで砂を噛んでいるようだ」、「生きていても何の希望も持てない」、「自分のせいで周りに迷惑をかけてばかりで、本当に申し訳ない」、「消えてしまいたい」、…。このような、抑うつ気分、興味・関心の減退、自責感、自信喪失、無価値感、集中力・決断力の低下、意欲の低下、睡眠障害、食欲不振、身体のいろいろな部分の痛み、疲労・脱力、死についての反復思考などの症状のうち、いくつかが2週間以上ほぼ毎日続く場合、うつ病と診断します。特に睡眠障害は、うつ病の必発症状の一つです。
 うつ状態とは、うつ病の診断基準を満たさない程度にこれらの症状がみられている時の状態像をいいます。統合失調症や双極性感情障害、社会不安障害、全般性不安障害、パニック障害、強迫性障害、ストレス的な出来事に対する心理反応の適応障害、外傷後ストレス障害、摂食障害、社会性の発達に困難を持つアスペルガー症候群などの発達障害、情緒不安定性や回避性などの人格障害、甲状腺機能低下症や脳梗塞、膠原病、パーキンソン病などの身体疾患、アルコール依存・薬物依存、副腎皮質ステロイドや血圧降下薬などの服用によっても、うつ状態は引き起こされます。もちろん、うつ状態が長く続くと、うつ病に発展することもよくあります。

 うつ病では、脳内の神経伝達物質(特にノルアドレナリンとセロトニン)の働きが乱れ、こころだけでなく、からだにも変調が起こり、頭部圧迫感、頭重感、頭痛、口渇、味覚異常、吐き気、のどに何か引っかかっている感じ、めまい、耳鳴り、難聴、胃部不快感・膨満感、便秘・下痢、食欲低下・体重減少、胸部圧迫感、動悸、息苦しさ、腰痛、関節痛、手足の痛み・しびれ、冷感、ほてり、頻尿、残尿感、排尿困難、性欲減退、疲労倦怠感といった、自律神経症状や内分泌系症状なども出現します。

 これらの身体症状により、うつ病の人は、精神科よりも、内科(特に消化器科、循環器科、内分泌科など)、整形外科、婦人科などにまず受診される傾向があります。しかし、いろいろ検査を受けても、はっきりとした原因が見つからないことが多く、そして、このことが問題なのですが、医師の方も患者さんが主に訴える身体症状にばかりに注意を向けてしまうため、こころの問題が見過ごされ、適切な対応がなされないまま症状を長引かせてしまう場合もよくあるのです。うつ病は、「こころの風邪」ともよく言われますが、「誰でもが罹る可能性のある、風邪のようにありふれた病気」という意味です。決して、「放っておいても自然に治ってしまう、軽い病気」という意味ではありません。

 現代社会はストレスに満ち溢れており、職場や学校、地域、家庭などのあらゆる生活場面で、ストレス要因が増えています。上司によるパワーハラスメントやセクシャルハラスメント、長期間続く時間外労働や休日労働などによる心身の疲労、能力を超えて重大な決断を迫られ責任を負わされる職務、罵倒され理不尽な指導を受ける職場環境などがうつ病のきっかけとして多く考えられます。さらに、からかわれる、悪口を言われる、無視される、周囲のいざこざに巻き込まれる、家族のけんかを目にするなど、他人からみれば些細なことと思えることでも、継続して受け続けていれば大きな苦痛になっていきます。また、結婚や転居、進学、昇進、転職などの良い出来事であっても、大きな環境の変化は心身の負担になってしまうこともあります。離婚や大切な人との死別、失業、失恋、身体の病気、天災、犯罪、事故などももちろん大きなきっかけになり得ます。

 ただ、内因性のうつ病のように、思い当たるきっかけや環境の変化が特になくても発病する場合もありますので、気分の落ち込みや興味の減退、疲労、不眠、食欲の低下などの症状が続くようであれば、早目にこころの専門医に相談してみてください。

 性格的な傾向をみていくと、仕事熱心、凝り性、正義感・義務感が強い、几帳面、完璧主義、全か無かの極端な選択思考、自分の欠点や過去の失敗を繰り返しくよくよ考える、自分の言動を細かく分析する、自己嫌悪感が強い、自尊心が少ない、人からどう思われているかということがいつも気になる、常に最悪の状況を考えてしまう、自分の弱みを見せたくない、人に助けを求めるのが苦手、責任感が強く、頼まれると嫌と言えないなどのタイプの人は、うつ病になりやすいとよく言われます。このような人は、多くの場合、能力があり、周囲から期待されることが多いので、次々と仕事を頼まれ、頑張ってやり遂げようとしていきます。自分の能力の限界を超えていると感じても、自分の力で何とか解決しようと努力し、苦しみ続けているうちに、いつしか心身共に疲弊し、脳の機能低下を起こしてうつ病を発症してしまうのです。
 うつ病になると、「これは性格の弱さだ」、「気の持ちようで何とかなる」、「単なる怠け癖で自分が楽をしたいだけだ」、「自分が情けない」、「他の人と比べたら自分の辛さなんて大したことない」、「自分だけ具合が悪いなんて言えない」、「休んで周りに迷惑をかける訳にはいかない」と考え、ますます自分の努力や能力のいたらなさを責めてしまうようになるということも、うつ病の症状なのです。そして、「誰にも愛されていない」、「誰にも必要とされていない」と強い孤独を感じるようになり、「自分なんていなくなった方が周りの人も助かる」、ついには、「居場所がどこにもない」、「生きている価値がない」、「消えてしまいたい」、「死にたい」と考え、実際に自殺に至ってしまうことも少なくありません。

 うつ病は、うまく休めなくなってしまうという特徴を持った病気です。うつ病を未治療のままで放っておくと、症状は次第に悪化し、慢性化し、治療への反応性も悪くなっていきます。人には自然治癒力というものが備わっていますが、その力を十分に高めるためにもこころとからだの休息が必要です。十分な休養と適切な治療を行っていけば、ほとんどのうつ病の方は回復していきます。
 うつ病の治療において現在最もよく使われているSSRISNRIというタイプの抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質のバランスを整えてくれます。うつ病になると、こころとからだのエネルギーが枯渇してしまう状態になりますが、抗うつ薬の効果により、そのエネルギーが元の元気な状態のレベルに少しずつ回復していきます。その効果はおおよそ12週間くらい経ってから徐々に現れてきます。ただ、薬を飲み始めた時期に、薬の作用で、吐き気や下痢などの消化器系の症状が現れることが時にありますが、多くの場合は、しばらく飲み続けていると自然に治まっていきます。また、患者さんの中には、「抗うつ薬は癖になってしまい、止められなくなってしまうのではないか」と心配される方もおられますが、抗うつ薬には依存性はなく、少しずつ量を減らしていくという方法で服薬を終了することも十分に可能です。しかし、うつ病は再発しやすい病気の一つでもあり、症状が治まったからといって、自己判断で勝手に服薬を止めてしまうと、しばらくしてから症状が再燃する人も中にはおられます。焦らず、ゆっくりと休養し、「急がば回れ」の気持ちで服薬を続け、治療を終了する時期については、こころの専門医と一緒に相談して決めていくようにしましょう。

 
 
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ますたにクリニック

 心療内科・精神科

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