うつ病について

ストレス社会といわれる現在、テレビなどでも、うつ病などのこころの病がよく取り上げられるようになり、それらの症状や予防についての認知度も、少しずつ高まってきておりますが、患者さんの数は年々増加傾向にあり、厚生労働省の調査では、うつ病の方の医療機関への受診者数は、この10年間で2倍以上になったと報告されております。

我が国におけるうつ病の生涯有病率は約6.5%で、実に日本人の約15人に1人が、一生のうちに一度はうつ病を経験しているとされ、とりわけ、20~40代の年齢層での増加が目立ってきおります。また、男女比でみると、女性の方がうつ病になりやすく、男性のおよそ2倍多いと考えられております。

そして、WHO(世界保健機関)が発表した予測データによれば、「2020年に健康な生活に支障をきたす原因となる疾病」として、うつ病が第2位に挙げられており(第1位は心筋梗塞)、世界的にもうつ病対策は喫緊の課題となっております。